Circuit scenery ～回路～

「Circuit scenery ～回路～」
作 : 工藤 芳聖（二軒堂）

「回路」とは電気の流れる道のことを指すそうです。（時々電子回路という言葉も目にしますが、それは水の流れる水路って言ってるようなものみたいです）電気の厄介なところは、それ自体は見えないことです。「やる気」とか「引力」とかと同じですね。

プラモデルで戦車や自動車を熱心に作っていた僕は目に見えない電気の力に子供の頃から触れていました。
大きな電池と小さな電池や、大きなモーターと小さなモーターの関係など、電気が作る現象を目で見て触って感じていました。
プラモデルのオモチャの回路はモーターと電池とスイッチを細い銅線で繋ぐだけのものでした。
電池に繋いだ糸より細い銅線の＋と－を擦り合わせるとチリッと小さな火花が出ました。それが目に見える電気でした。
灯りもテレビも冷蔵庫も何もかもが電気のおかげで動いています。近頃では車も電気です。たくさんの部品を複雑な回路で繋いで色々な役割りを電気がしてくれています。でも目には見えないのです。

僕のやる気みたいにいつの間にか無くなってしまうんじゃないかと時々不安になります。

: Material
Wood

: Size
265×205×H25mm

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